フクオカで新妻を

母がラー油を作りたいと言い出した。

お友達がオイルサーディンを使ったラー油を作ったらしい。
「ごま油もたくさんあるんだから」
１．８リットルのごま油と、オイルサーディンの缶詰を
キッチン台にデンと乗せる

「じゃあ、調べてあげる」
PCを立ち上げてクックパッドで検索。
でもオイルサーディンを使った自家製ラー油はヒットしないので
色んなレシピをざーっと見ながら
よく入ってる材料を読み上げる。

ごま油
鷹の爪
にんにく
しょうが
干しえび
ピーナッツ
すり胡麻
豆板醤
塩
醤油
etc.


私「なんか炒めたりするみたい。焦げちゃダメだからじゃない？」
母「え？もうごま油に入れちゃったわよ。大丈夫焦がさない」
私「なんかすでにものすごいいい匂いするよー
　　弱火にしなよ、弱火。つうかもう火、消したら？」
母「そうね。弱火にしたから大丈夫」
私「どう？美味しい？」
母「ん～あんまり辛くない」
私「鷹の爪、もっと入れなよ」
母「干しえびがないのよね～」
私「ん～　鶏ガラスープの素とか、旨み調味料とかも入ってるの多いよ」
母「あ！鶏ガラある！」

しばらく放っておいてネットサーフィン。
さて、お風呂に入るかな。
ついでにキッチンに入って鍋を覗く。

私「どれどれ。うまくいった？」
母「うん」

ナニコレ？ラー油？
沈殿物も凄いことになってる。



私「この丸いの、節分の大豆？」
母「食感がポリポリしていいのよ」
私「鶏ガラ、骨からか～　見た目がなんかなぁ。　
　　まぁ、あとでとりのぞけばいいのか」
母「あはは。魔女の鍋みたいね」

傍らには
焼酎お湯割り梅入り
豆と鶏の身部分をアテにいい気分の母。



まーなんだかんだいって
母の料理は旨いので味はきっと大丈夫だろう。
私がお風呂からあがったころには、さらに上機嫌になってた。

母「あら？なんかお腹、降りてきてるかも」
私「まじで？（嬉）」
母「ははは～うそ。気のせい。」
私「！（怒）」